トップ・オブ・カリフォルニア・レッドにも選出された「紫鈴」は、ケンゾー エステイトのフラッグシップとして、そのエレガンスを代弁するボルドースタイルの赤ワイン。甘美な香りと深みのある果実味、きめ細かなタンニンが織り成すしなやかさが、心地良い余韻をもたらします。

高貴な色とされる紫は、ケンゾー エステイトにおいては、上質な葡萄を象徴するものであり、その果実が鈴なりに実る美しい畑の姿が、その名に込められています。また、釣鐘型の可憐な竜胆の花が、その色や形からワインの雫を思わせることから、りんどうと名付けられたのです。

全米で、ベスト100ワインにも選ばれた、カベルネ・フランを主体とする限定生産アイテム。本来ならば、ボルドーブレンドのサブ品種として扱われているカベルネ・フランを主役に抜擢し、華やかな香りを携えた、上質でエレガントな逸品に仕上げられたこのワインは、まさに、ケンゾー エステイトのテロワールなくしては生まれなかった、貴重な逸品と言えるでしょう。

その香りの豊かさから、明日へと香る「明日香」と名付けられましたが、この言葉には、清浄な地、神聖な場所という意味合いも含まれており、この葡萄の純粋さをも物語っているのです。

全米（California Wine Advisors）で、100点満点の最高評価を獲得した、「藍」と並ぶケンゾー エステイトのトップキュベ。メルロを主体としたボルドー右岸スタイルの赤ワインで、酸と果実味、きめ細かいタンニンとのバランスに優れ、シルクのようなしなやかな口当たりが、心地良い印象を残す名品です。

「紫」の名は、紫屋の異名を持つ江戸の浮世絵師、喜多川歌麿から着想を得たもの。藤色から小豆色まで、歌麿によって描かれた、紫が見せる多彩な表情を、熟成が進むに連れ、香りや味わいを微妙に変化させていく「紫」の繊細な個性に喩えて、命名されました。

全米（California Wine Advisors）で、100点満点の最高評価を獲得した、「紫」と並ぶケンゾー エステイトのトップキュベ。主体となるのは純度の高いカベルネ・ソーヴィニヨン。その凝縮感を存分に感じながら、上質な酸ときめ細かいタンニンが織り成す、深みとしなやかさを味わえる名品です。

藍染めの藍は、見る者に鮮やかな印象を与える色。その感覚が、この「藍」にも同じように感じられ、長期熟成によって変化していくその多彩な表情を、洗うほどに色が冴え、歳月を重ねる度に優しい風合いへと移ろっていく藍染めの感性に喩えて、命名されました。

全米でベスト・オブ・ソーヴィニヨン・ブランの栄誉に何度となく輝き、様々な受賞歴を誇る白ワインの名品。瑞々しい香りと豊かな果実味、そして溌剌としてしなやかな酸のバランスが素晴らしく、清涼感と芳醇さを併せ持った透明感溢れるエレガンスが魅力的で、高い人気を博しています。

夜明け前から、ケンゾー エステイトの畑に降り注いでくる朝靄が、葡萄の葉や果実に残していった清らかな朝露に、柔らかな朝の光が差し込んで、畑一面を美しく煌めかせていく景色に、この白ワインの清らかさを重ね合わせて、「あさつゆ」と名付けられました。

全米でトップ・オブ・ロゼワインに輝くこのロゼワインは、直接圧搾法による限定生産アイテム。透き通るようなローズピンクの美しい色合いは、他に類を見ないほどの美しさ。華やかに広がるフローラルな香りや、溌剌として清涼感溢れるドライなテイストも、多くの人々を魅了しています。

「結」とは、人と人とを結び付け、心と心を通わせ合う、相互扶助の精神を宿している言葉。それはまさに、ケンゾー エステイトのワインづくりに携わっている人々の絆の深さをも象徴する言葉でもあるだけに、この清らかなロゼワインに相応しい名として冠されたのです。

厳選された区画から収穫された、マルベック、メルロ、カベルネ・フランという3種の艶やかな果実を使用し、低温発酵を経て、ステンレスタンクで熟成させた後、シャンパーニュ製法に基づいてつくられたのが、この鮮やかなロゼスパークリング。特筆すべきは、何と言ってもその美しい紅の色合いでしょう。そして、華やかに広がるフローラルな香りと、溌剌としてフレッシュな果実味が、心地良い余韻をもたらします。

このロゼスパークリングが誕生したのは、2020年。コロナ禍で世の中が沈滞ムードに陥っていた時期でしたが、実はこの年に、ワイナリーオーナーである辻本 憲三がめでたく傘寿を迎え、それに加えて、ワイナリーも開業から10周年を迎えることとなり、祝い事が重なったメモリアルイヤーとなっただけに、コロナ禍に負けないようにと、美しい紅の色にその喜びの想いを込めて、寿ぎを重ねると書いた「寿々」という言葉が、その名として付けられたのです。

セミヨンを主体とし、シャンパーニュ製法に基づいてつくられた「蓮」は、ソーヴィニヨン・ブランを主体とした「清」とは一線を画し、セミヨンが豊作となった年だけに限定生産される、もうひとつの貴重なスパークリングワイン。華やかな香りと、清涼感を覚えるドライな味わいがその特徴で、切れ味のある喉越しと、その奥にほんのりと感じられる花の蜜のようなテイストに心揺さぶられる逸品です。

「蓮」とは、白蓮の花を意味する言葉。湿地帯に咲く白蓮の花は、泥水の中でも穢れのない純白の花を咲かせるとあって、その凛々しくも清らかな姿に、このスパークリングワインの溌剌として清々しい魅力を重ねて、名付けられました。

ソーヴィニヨン・ブランを主体として、シャンパーニュ製法に基づいてつくられた、ケンゾー エステイト初のスパークリングワイン。繊細に立ち上る泡が優しく滑らかで、ソーヴィニヨン・ブランの可能性を最大限に引き出した、その豊かな果実味と爽やかな飲み口がとても魅力的な逸品です。

その名に付けられた「清」は、大将（父親）を意味する青と、その傍らで跳ね回る3人の子供たちを思わせる、さんずいで組み立てられている文字。そこには、親子の絆を重んじる、ワイナリーというファミリービジネスならではの思想が込められているのです。

「あさつゆ」を生み出すソーヴィニヨン・ブランとセミヨンの畑から、一部の区画を厳選し、本来の収穫期には、あえて、そこから果実を摘み取らず、さらに1ヶ月もの間、収穫を待って過熟させると、燦々と降り注ぐ日差しを浴びて、葡萄の果皮が美しいゴールデンブラウンに変化し、それに伴って果実の糖度も上がっていきます。そんなレイトハーベストによって誕生したのが、自然な甘みを含んだ白ワイン「夢久」です。

白無垢の清廉さを想起させるとともに、永遠に続く夢のような幸福感をもたらすワインであることを願って、このように命名されました。