Ⅰ. 赤ワインの軌跡 Ⅱ. テイスティングノート Ⅲ. ペアリング Ⅳ. 商品ラインナップ Ⅴ. その他の赤ワイン特集

ケンゾーエステイトが誇る赤ワインの、個性豊かな魅力をご紹介

ケンゾーエステイトでは、2008年のファースト・リリース以来、12銘柄ものワインを世に送り出しました。

その中で赤ワインは、フラッグシップの「紫鈴 rindo」、トップ・キュベの「紫 murasaki」「藍 ai」、カベルネ・フラン主体の「明日香 asuka」、1ヴィンテージ限りで日本限定の「深穏 shinon」、そして2024年に登場した、ナパのワイナリーを訪れたビジターだけが購入できる「心香 tokika」の、全6銘柄を展開しています。

通常お買い求めいただける、「紫鈴」「紫」「藍」「明日香」の4銘柄に加え、「深穏」、そして「心香」、それぞれ異なる個性と魅力をご紹介します。

※「深穏」は直営店にてテイスティングを行っております。「心香」はナパのワイナリー限定での販売です。

Ⅰ．赤ワインの軌跡

2008年に３銘柄がデビュー。帝国ホテルで物語の幕が上がる

2008年、６月。東京日比谷の帝国ホテルにて、「紫鈴」「紫」「藍」のファースト・ヴィンテージ“2005”のリリースが発表されました。

ケンゾーエステイトの赤ワインは、発酵を終えてから20ヶ月もの間、樽で育成され、さらに瓶詰後1年ほど熟成させてからリリースされます。2005年に初めて収穫された葡萄がワインとして世に出るまでに実に2年半の歳月を要したのです。

カベルネ・フラン主体のワインづくりへの挑戦

ファースト・ヴィンテージの発表の翌年。この年のナパ・ヴァレーは天候に恵まれ、秀逸なカベルネ・フランを豊富に収穫することができました。

フランスの銘醸地ボルドー地方では、カベルネ・フランは通常、補助品種として使用されます。しかし、ケンゾーエステイトではカベルネ・フランを主役に転じさせ、華やかな香りを携えた上質でエレガントなワインをつくり出しました。「明日に香る」という意味で名づけられた「明日香 2009」が、2012年、満を持してファースト・リリースを迎えたのです。

限定の赤ワインが誕生

「紫鈴」「紫」「藍」「明日香」の4銘柄に加え、ケンゾーエステイトのポートフォリオに追加された赤ワインが、日本限定の「深穏」、そしてナパのワイナリー限定の「心香」です。

「深穏」は、2022年リリースされた、、2017ヴィンテージのただ１度だけリリースされた、幻の逸品です。2017年は、ナパ・ヴァレーで山火事が起きた年。大半のワイナリーで収穫の遅れが懸念されましたが、海抜の高いケンゾーエステイトでは、図らずも、その遅れによって、最善の収穫期を迎えることができ、その軌跡を祝って誕生したのです。

「心香」は、2024年にリリースされた、ケンゾーエステイトが手掛ける全く新しいワインです。文字通り、心ときめく、プレミアムワインで、最高級のフレンチオークから作られています。

※「深穏」は直営店にてテイスティングを行っております。「心香」はナパのワイナリー限定での販売です。

赤ワインの受賞歴

ケンゾーエステイトの赤ワインは、以下のように数々の高評価を獲得しました。

2011	藍 2008 James Sucklingの評価で96点を獲得
2016	藍 2013 James Sucklingの評価で97点を獲得
2018	藍 2015 ワイン評価誌『The Wine Enthusiast』で 96点を獲得明日香 2015 James Sucklingの評価で96点を獲得し、全米のトップ100ワインに選ばれる
2019	明日香 2016 ワイン評価誌『The Wine Enthusiast』で、カベルネ・フランとしては最高評価点となる95点を獲得
2021	紫鈴 2018 ワイン評価誌『California Wine Advisors』で98点を獲得
2022	紫鈴 2019 ワイン評価誌『California Wine Advisors』で97点を獲得紫 2018藍 2018 ワイン評価誌『California Wine Advisors』で100点満点を獲得
2024	紫鈴 2020 ワイン評価誌『California Wine Advisors』で97点を獲得し、ヴィンテージ・オブ・ザ・イヤーに選出明日香 2021 James Sucklingの評価で95点を獲得

Ⅱ．テイスティング・ノート

紫鈴 rindo

ケンゾーエステイトのフラッグシップ。
例年50％ほどをカベルネ・ソーヴィニヨンが占め、比較的メルロの比率も高めで、その他3種の葡萄をブレンドし球体のようなバランスを感じ取れるワインです。

セパージュ（2021ヴィンテージ）
カベルネ・ソーヴィニヨン49％、メルロ31％、プティ・ヴェルド11％、カベルネ・フラン5％、マルベック4％

紫 murasaki

メルロ主体、ボルドー右岸スタイルのトップ・キュべ。
コアの部分はしっかりとした構成をしていますが、シルクのようにしなやかな口当たりで、エレガントな優しさを感じます。

セパージュ（2020ヴィンテージ）
メルロ73％、カベルネ・ソーヴィニヨン25％、カベルネ・フラン2％

藍 ai

カベルネ・ソーヴィニヨン主体、ボルドー左岸スタイルのトップ・キュべ。
完熟したカベルネ・ソーヴィニヨンを主体とし、骨格のしっかりとした力強いワインです。

セパージュ（2020ヴィンテージ）
カベルネ・ソーヴィニヨン90％、メルロ9％、カベルネ・フラン1％

明日香 asuka

カベルネ・フラン主体、全米のトップ100にも選ばれた1本。
完熟したカベルネ・フランが醸し出す、花束や果実、スパイスが豊かに香ります。

セパージュ（2021ヴィンテージ）
カベルネ・フラン83％、カベルネ・ソーヴィニヨン11.5％、メルロ4％、プティ・ヴェルド1.5％

深穏 shinon

ただ一度だけ、日本でのみ、特別に生産された希少アイテム。
カベルネ・ソーヴィニヨン主体の、深みと穏やかさを併せ持つ逸品です。

セパージュ（2017ヴィンテージ）
カベルネ・ソーヴィニヨン90％、カベルネ・フラン7％、メルロ3％

心香 tokika

最上級のフレンチオーク樽で、通常より１年長く樽熟成。
華やかな果実香に伴って、クラシックなフレンチオークの香りが広がります。

セパージュ（2021ヴィンテージ）
カベルネ・ソーヴィニヨン49％、メルロ31％、プティ・ヴェルド11％、カベルネ・フラン5％、マルベック4％

Ⅲ．ペアリング

通常お買い求めいただける「紫鈴」「紫」「藍」「明日香」、4銘柄のペアリングについてご紹介します。ご自宅や直営店でお愉しみください。

※メニューは一例です。

紫鈴紫藍明日香

香りの開きが比較的早く、バランス感覚に富んでいるので、コース料理や懐石料理では中盤からメインに至るまで、幅広くお愉しみいただけます。
調理法によっては、お魚料理でも対応できる幅の広さがあります。例えば、赤身のマグロの頬肉にスモークした香りをつけ、酸味の効いた赤ワインソースで愉しむなどいかがでしょう。また、お肉料理では煮込みからポワレ、ローストなど幅広く寄り添ってくれます。
ワイン単体でも、もちろんお愉しみいただけます。オリーブのマリネやチーズ、生ハムなどの軽いおつまみにもおすすめです。

鶏手羽山椒醤油
六本木ヒルズ店

蝦夷鮑のステーキ
大阪店

メインディッシュと合わせる機会が多く、香りの豊かな食材にうまく寄り添ってくれます。鴨や仔羊、ジビエ料理などと合わせると食材と同調して、お食事をエレガントに引き立ててくれます。
「紫」は熟成するとトリュフやモリーユ茸のような上品なキノコの香りが出てくるため、秋から冬の香りや味わいの豊かな食材がそろって来る頃、特に活躍します。メインディッシュの後に、熟成したチーズと合わせるのも良いでしょう。

蝦夷鹿のおかき揚げ
広尾店

鹿肉と地野菜のロティ
祇園店

鉄板焼きやステーキによく合います。
「紫」と比べると、同じ肉料理でも特に肉質がしっかりし、脂のサシがきれいに入ったお肉や、濃厚に煮詰めたソースにスパイスをほのかに香らせたものなどは相性が良いです。ジビエの季節には非常に活躍する機会が増えると思います。メインディッシュの後に、熟成したチーズと合わせるのも良いでしょう。

国産牛のタリアータ
すき焼き仕立て
広尾店

和牛串揚げ
祇園店

「明日香」は完熟したカベルネ・フランが醸し出す、豊かな花束や果実、スパイシーな香り、ヴォリューム感を、特有の酸味がバランス良くまとめています。香りも抜栓した瞬間からテーブルに広がります。果実の香るソースを使ったお料理、ジューシーなカツレツ、炭火焼、また、香りが個性的でスパイシーなお料理と合わせるのも良いでしょう。

和牛の肉じゃが
山椒風味
銀座店