深い奥行きのロゼワインが紡ぐ、
唯一無二のマリアージュ
様々な料理との相性が良く、万能的と言われるロゼワイン。そうした中、ケンゾー エステイトのワインの魅力を知り尽くす、堀口CCO(Chief Customer Officer)は、ケンゾー エステイトの2種類のロゼワイン「結 yui」と「寿々 suzu」は、さらに幅広い料理とのマリアージュが愉しめると語ります。「結」「寿々」の魅力や料理とのマリアージュ、そして、ロゼワインの世界的なトレンドや愉しみ方について聞きました。
唯一無二のロゼ「結」と、ロゼ・スパークリング「寿々」
ケンゾー エステイトのロゼワインの特徴は何ですか?
ケンゾー エステイトのロゼワインは、スティルワインとスパークリングワインが揃っています。
スティルワインの「結」は、米国にて4年連続で98点という、ロゼワインとしては異例の高評価を獲得しています。2022年ヴィンテージの評価では、「未だにロゼを美味しくないと言うコレクターに、このネクターのような味わいの逸品を、教えられるなら教えてみてほしいものです」といったコメントもいただいたほどです。ロゼ・スパークリングの「寿々」は、そんな「結」を生み出す葡萄を使用し、シャンパーニュ製法によってつくられています。
どちらのワインも、まずはその美しい色調に注目してみてください。年によって多少の差はありますが、可憐で品の良さを感じさせる、淡いサーモンピンクのような色合いで、目でも愉しむことができるでしょう。そして、華やかでフローラルな香り、溌剌としたフレッシュな果実味、清涼感溢れるドライテイスト、心地良い余韻が続いていくのです。
また、ボルドーの赤ワイン品種を使用している点も特徴と言えます。醸造家のマーク・ネインズが、「私たちは、誰もつくっていないワインに挑戦し、ボルドーの赤ワイン品種の可能性を示したかった」と語っていますが、まさに唯一無二のロゼワインです。
「結」の魅力を教えてください。
「結」の魅力は、ロゼワインの中でも、他のワインと一線を画すような構成のち密さと言えるでしょう。それは、ロゼらしい華やかな香りの中に混在する、ざくろやいちじくなどの果実香、若干のハーバル香といった様々な香り。ボリュームをしっかり感じるアタック。そして、しっかりとした酸による骨格。これらの特徴に由来しています。また、ミネラル感や塩味、余韻の長さも感じられるはずです。
「寿々」の魅力を教えてください。
「寿々」は、カリフォルニアのスパークリングとしては、大変可憐できれいなつくりです。ケンゾー エステイトのスパークリングワインの中でも、シャンパーニュにより近いニュアンスも感じます。アセロラなど小粒な赤系果実の香りが特徴で、柔和な酸、口に広がる柔らかな泡も魅力です。
「結」「寿々」の最新ヴィンテージは、マルベックが主要葡萄品種となっていますが、その特徴は何ですか?
両銘柄ともに直接圧搾法でつくられています。マルベックという品種を使用することで、品種の特徴である厚みのある果皮、タンニンがわずかに感じられるところが特徴です。
白ワインに限りなく近いロゼワインでありながら、ほんの少しだけ感じる赤ワインの要素をもたらします。ロゼワインでありながら、味わい深さを感じることができるのです。
奥行きのあるロゼワインが生み出す、料理とのマリアージュ
ケンゾー エステイトのロゼワインとお料理の相性を教えてください。
これだけ奥行きのあるロゼワインですので、お料理と合わせてこそ、魅力が最大限に引き出せると思っています。
ロゼワインは、軽めのお食事に合わせたり、アペロタイムなど気軽に飲んだりすることが多いですが、ケンゾー エステイトのロゼワインは、香りは複雑で、味わいの構成もしっかりしているため、前菜からメインまで、そして高級食材を使用したお料理とのマリアージュといった愉しみ方もできるのです。
お寿司屋さんでのエピソードをご紹介します。お寿司にワインを合わせる際は、白ワインのイメージを持たれる方が多いかもしれません。しかし、ある大将から言われたのは、白ワインよりも断然「結」が良いということでした。白ワインですと、ワインの酸味と酢の酸味がバッティングしてしまい、特に江戸前寿司のような赤酢を使った赤シャリにはコクがあるため、果実味の豊かな「結」をおすすめされているそうです。
オススメのペアリングはありますか?
「結」は、エビ・カニなどの甲殻類と色で合わせるのは王道のセオリーです。また、鱧との相性も良く、梅肉で涼やかに「結」を愉しむことができます。また、春野菜を使った天ぷらを塩でお愉しみいただく際にもおすすめですし、藻塩や桜塩など、塩に一工夫入れてみてもおもしろいです。天ぷらは、野菜の苦みと「結」の甘み の相対性で合わせながら、アルコールがしっかりしているため、揚げ物でも負けない味わいが愉しめます。
「寿々」は、リエットやパテのバゲット添え、ウニのフランとの相性が良いです。リエット、パテの肉系のようにしっかりしたテイストでも、「寿々」は寄り添うことができます。ウニのフランは、ウニのクリーミーさに、さらにフラン仕立てにすることで、「寿々」の泡のクリーミーさとマッチします。スパークリングワインの中でも、特にロゼは高級な立ち位置なので、高級食材を合わせたいです。
どのような形態の飲食店様で「結」「寿々」は人気ですか?
お寿司や日本料理、中華といった業態の飲食店様で、特に好評をいただいております。
例えば、先ほど少しお話ししましたが、お寿司では赤酢の握りと「結」の相性が非常に良いとおっしゃる親方が多くいらっしゃいます。いわゆる赤シャリは、江戸前伝統のシャリで香りも高く、まろやかな味わいになるのです。日本料理では、八寸に合わせて「寿々」をお出ししているところもあり、どんなタイプのお料理でも合う振り幅の広さを感じさせます。中華では、「結」と北京ダックのマリアージュが秀逸で、皮の香ばしさとタレの甘味に合わせていて、お客様の反応がとても良いそうです。
このような飲食店様では、「結」「寿々」の香りや味わいを知っていただく第一歩である、バイザグラスでのご提供も、積極的に行っていただいております。
また、ロゼワインほど、お客様から様々なエピソード、ヒントをもらえる銘柄はありません。例えば、偶然にも一年間セラーで寝かせていたら、素晴らしい熟成が感じられたというお話をいただいたのは4、5年前です。それからは熟成の方向性を、取引先様にご案内しています。
欧州や米国ではロゼワインブームが到来
世界的にみると、ロゼワインはどのように愉しまれていますか?
欧州では10年以上前からロゼワインブームで、最近では米国でもロゼワインが流行っています。海を見ながらであったり、カフェのテラスであったり、アウトドアで気軽に飲むというのが欧米のロゼ文化です。マリアージュへの拘りではなく、気軽に飲むスタイルでしょうか。
フランスでは、短い夏の太陽が貴重で、その日差しを浴びたり、南へ移動する習慣があったりしますので、そんなシチュエーションに、ロゼがぴったり合うのだと思います。また、米国では、安価なジンファンデルでつくられたロゼワインが多く流通していたかつてとは違い、高級国際品種でつくられるロゼワインが増えてきました。
日本では四季があることで、ロゼは春に人気が集中する傾向がありますが、世界的には春以外の季節にも愉しまれています。梅雨や夏のじめじめした暑い中でも、キリっと冷えたロゼワインを飲む。そんな光景が、日本にも近いうちに訪れることを願っています。
そうですね。ぜひ日本でもロゼワインを愉しむ方が増えてほしいです。
初夏の昼下がりや、夏の夕涼みといったシーンで、ロゼワインをいただくなんて、イメージするだけでも爽やかな気分になります。
しかし、日本では、残念ながらロゼの文化がやや遅れていることは否めません。それは、昔からのイメージによるものがあると思います。ロゼ=甘い、食事に合わない、といった部分です。そんな中、ロゼワインが日本でも広がっていく兆しがあると思っています。
最近のロゼワインは、ドライテイストで品質の良いものも増えていますし、ワインのトレンドがライト志向に向かう昨今、ロゼワインの立ち位置が見直される可能性があると感じています。また、オレンジワインというジャンルが市民権を得て、多くの方々が愉しまれています。こうした流れが、ロゼワインにも訪れるのではないでしょうか。
少しでもロゼワインに興味があるといった方は、ぜひ、ケンゾー エステイトのロゼワイン「結」「寿々」をお試しになってください。きっと、ロゼワインが大好きになるはずですよ。
堀口 由紀子
(YUKIKO HORIGUCHI)
ケンゾー エステイト ワイナリー ジャパン 株式会社、CCO(Chief Customer Officer)。2008年に入社し、卸レストランや法人・個人への営業活動に従事。シニアワインエキスパート、チーズプロフェッショナル取得。豊富な経験と知識を有し、一流レストランやホテル・旅館からの信頼も厚い。プロ向けテイスティングセミナーも数多く開催。ケンゾー エステイトのワインの魅力を知り尽くすスペシャリスト。
各直営店にて
「結」、「寿々」のテイスティングを行っております。
その他のロゼワインコンテンツ
商品ラインナップ
ふたつのロゼワインを
一緒にお愉しみいただけます。
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ロゼワインセット (結 2023&寿々 2021 フルボトル)
¥27,100 (¥29,810税込) - 購入する
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ロゼワインセット (結 2023&寿々 2021 ハーフボトル)
¥13,700 (¥15,070税込) - 購入する
「結」「寿々」ともに
フルボトル、ハーフボトルをご用意しています。
期間限定のロゼワインフェアを開催中です。
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