ロゼワイン「結」「寿々」が掻き立てるペアリングへの探究心ロゼワイン「結」「寿々」が掻き立てるペアリングへの探究心

ワインの名前、デザイン、空間に
息づく「エレガンス」。
その源にある、ワイナリーオーナー
辻本 夏子の美意識をたどる

ワイナリーオーナーの辻本 憲三を妻として支えながら、同時にビジネスパートナーとして、ワイナリーの経営・事業を指揮する辻本 夏子オーナー兼CEO。京都の伝統文化に精通する彼女は、日本人ならではの感性を活かし、ケンゾー エステイトのワインからホスピタリティにいたるまで、様々な場面で洗練されたスタイルを生み出しています。ケンゾー エステイトの「エレガンス」を築く辻本 夏子の美意識はどのように育まれてきたのでしょうか。その原点をたどります。

ケンゾー エステイトを牽引する、夏子オーナーの使命

ケンゾー エステイトの経営・事業、
そのすべての指揮を担う、辻本 夏子オーナー兼CEO

ワイナリー開業から16年が経ちましたが、開業以来、変わらずケンゾー エステイトが大切にしていることは何でしょうか。

美しい自然に囲まれた唯一無二のテロワールを、ワインを通して実感していただけるよう、限りなく澱みのないピュアな葡萄づくりを何よりも大事にしています。ケンゾー エステイトはナパ・ヴァレーの南東部に位置するワイナリーです。東京・中野区に匹敵する470万坪もの広大な敷地を有していますが、葡萄畑はわずか5%にすぎません。大自然に囲まれた葡萄畑は、埃やガスなど空気中に浮遊する有害物質を避けることができ、雑菌を含まないピュアな葡萄を育むことができるのです。

夏子オーナーはケンゾー エステイトの経営・事業の指揮を執っていますが、ケンゾー エステイトのエレガンスを築くという観点で、特に注力して取り組んでいることはありますか。

ワインの名前やラベルデザインといったワインそのものにまつわること、ワイナリーやレストランの空間やホスピタリティに関することといった、ケンゾー エステイトの感性やクリエイティブにまつわる領域に注力して取り組んでいます。

たとえば、ワインの命名は、私に課せられた大切な役目です。ワインの名前について、たくさんの方々からお褒めの言葉を頂戴しますが、私の場合、ワインをテイスティングした際に感じる香りや味わいから、頭の中にひとつの風景が現れ、その風景を思い描いているうちに、自然に天から舞い降りてくるように、名前が浮かび上がってくるのです。

ボルドースタイルの赤ワイン「紫鈴 rindo」は、高貴な色とされる紫を葡萄の果実に喩え、その葡萄が鈴なりに実る畑の景色から「紫鈴」と名づけました。釣鐘型の愛らしい花を咲かせる竜胆(りんどう)を雫に見立てて、「りんどう」と読ませています。

白ワインの「あさつゆ asatsuyu」は、朝のワイナリーの情景に由来します。夜明け前から葡萄畑に降り立つ朝靄が、葡萄樹に透き通った露を残し、陽光を浴びてキラキラと反射して輝く情景を、ワインに重ね合わせて命名しました。

ワインに日本語の名前をつけるきっかけがあったと伺っています。

当初、ワインの名前は英語で考えていました。しかし、栽培家のデイビッド・アブリューが、「あなたは日本人なのだから、ワインにも日本人ならではの名前をつけた方がいい」と言ってくれたのです。そのひと言で、私の意識は大きく変わりました。日本語の持つ言葉の響き、その意味の奥行きにはほかにはない美しさがあります。ナパ・ヴァレーにありながら、日本人だからこそ表現できる繊細さを、ワインにも込めたいと思うようになったのです。

ワイナリーやレストランの事業についてはいかがでしょうか。

ワイナリーは、森との共生を意識して、控えめで素朴な佇まいにしました。周囲の森や畑と馴染む、自然と共生するワイナリーを目指したいと考えたからです。畑を一望できるテイスティングルームには、石を敷き詰めた床や直線的に伸びる通路を採用し、私の故郷である京都の街並みに通じる和の趣を大切にしています。

ナパ・ヴァレーのワイナリー、ダウンタウンにある日本料理店「Kenzo Napa」、日本に5店舗展開する直営レストラン「ケンゾー エステイト ワイナリー」においても、店構えに必要な建材の選定から、料理に使う器の一つひとつにいたるまで、自ら取り仕切ってつくり上げました。グラスやナプキンの置き方、さりげなく飾られた調度品のひとつにいたるまで、心を配っています。

京都・祇園の美意識が育む、ケンゾー エステイトのエレガンス

夏子オーナーの美意識がワインの命名、ワイナリーやレストランの空間を生み出しています。その感性はどのように育まれたと思いますか。

私は、京都の代表的な花街として知られる祇園で生まれ育ちました。舞妓さんの色艶やかな着物、八坂神社や建仁寺に今も残る伝統美の静謐な趣、花見小路から脇道へ一歩入ったときの、穏やかで品のある街並みの情緒、母に連れられた歌舞伎や芝居、舞の舞台の美しさ。この祇園の風景のなかで、私の感性が少しずつ育まれたのではないでしょうか。

母の教えからも大きな影響を受けているように思います。私の母は、とても優しい人でしたが、しつけは徹底していました。そんな母に教わったことで最も大切にしているのは、「いつもお相手のことを第一に考える」ということです。自分を主張するのではなく、お相手のことを思って、控えめに、けれど心を尽くしてお迎えする。そうした奥ゆかしさが、祇園で育まれた私の美意識の原点になっているような気がします。その教えを守り、お相手のことを思って接することは、ケンゾー エステイトのホスピタリティやエレガンスを考える上でいちばん大事にしています。

ケンゾー エステイトにとって大切な言葉である、「エレガンス」について教えてください。

エレガンスとは、ケンゾー エステイトそのものを表すものだと考えています。先ほどもお伝えしましたが、私たちはピュアな果実を用いたワインづくりを大切にしています。ピュアさを損なうことなく、きれいなワインを生み出せるよう心掛けることが、エレガントなワインを提供することになると信じており、その努力のなかにエレガンスが芽生え、ケンゾー エステイトのブランドをも形成しているのではないでしょうか。

ですから、ケンゾー エステイトにとってエレガンスとは、味わいだけを指す言葉ではありません。ワインの名前、ラベルやボトルのデザイン、お客様をお迎えするおもてなしの心、ワイナリーやレストランの佇まいにいたるまで、ワインと同じ感性をお客様に感じていただきたいのです。だからこそ、細部にまで同じ感性を貫きたいと思っています。

ラベルやボトルのデザインは、世界的に活躍するグラフィックデザイナーの八木 保さんにお願いしています。八木さんは、プロダクツの背景にある精神性を、バランスよく具現化できる稀有なクリエイターです。ケンゾー エステイトが大切にしているエレガンスとピュアさを、見事にグラフィックで表現してくださいました。決してデコラティブにならず、足し算ではなく引き算で、バランスの取れた創作を意識されています。余計な飾りをせずに調和を生み出していく八木さんとケンゾー エステイトは、エレガンスという感性で繋がっているのかもしれません。

八木さんだけではなく、ケンゾー エステイトのワインづくりには栽培、醸造のプロフェッショナルが携わっていますね。

様々なカルトワインを生んだ葡萄を手がけてきた栽培家のデイビッド・アブリューと、ナパ・ヴァレー屈指の醸造家であるヘレン・ケプリンガーが、ワインづくりに携わっています。実は、デイビッドの葡萄栽培における感性も、ヘレンのワインメイキングにおける感性も、私ども日本人ならではの美に通ずるところがあり、同じ目線でこのテロワールを見ることができています。だからこそ、お互いが惹かれ合い、ナパ・ヴァレーと日本の感性が融合したワインが生まれたのだと思います。

かけがえのない大切なワイナリーから伝えたい、清らかな時間とおもてなし

今後、夏子オーナーがケンゾー エステイトのワインや事業を通して実現したいことは何でしょうか。

日本の和の心を実感できる場所をつくりたいですね。深い森に包まれた神社のように、美しい森に囲まれたケンゾー エステイトのワイナリーも、清らかな場所でありたいと思っています。ワイナリーのゲートが開き、深い森を抜け、木立の中にある湖を眺めながら、さらに奥へと進んでいった先に、艶やかな畑が広がっている。その道中は、まるで神聖な場所へ向かう人々の心を浄化してくれる過程とも言えます。そして、辿り着いた先に広がっている一面の畑を見て、誰もが溜息を漏らすことでしょう。

加えて、日本のおもてなしの心も感じていただきたいと思います。つかず離れず、控えめでありながら、微に入り細に入り心を配る。そのようなお客様への接し方こそが、まさにおもてなしだと思います。「Kenzo Napa」や「ケンゾー エステイト ワイナリー」で、旬の食材の良さを引き出した料理とケンゾー エステイトのワインが美しく寄り添う、そんなひとときをぜひ味わっていただきたいですね。

また、京都では、どの家庭でも、子どもの成長に伴う様々なお祝い事を大切にしています。お宮参り、七五三、十三参り、入学式、卒業式、成人式など、そうした人生の節目にケンゾー エステイトのワインが寄り添えることを願っています。ワインで乾杯をし、祝うことで、家族の大切さを振り返るきっかけになれば、こんなに嬉しいことはありません。

最後に、夏子オーナーにとって、ケンゾー エステイトとはどのような存在なのか、改めて聞かせてください。

ケンゾー エステイトは、夫であり、ワイナリーの創業者でもある辻本 憲三とともに、何もない大地を一から切り拓いたワイナリーです。その年月は非常に長く、今日にいたるまで、語りつくせないほどの喜びや苦労を感じる瞬間が幾度も訪れました。それだけに、このワイナリーは、私にとってかけがえのない大切な場所です。ワイナリーやレストランを訪れてくださる方、ケンゾー エステイトのワインを口にしてくださる方に、私たちが大切にしてきたエレガンスが伝わることを願っています。

辻本 夏子
(NATSUKO TSUJIMOTO)

妻として辻本 憲三を支えながら、ケンゾー エステイトのオーナー兼CEOとして、ワイナリーの経営・事業を指揮。京都の伝統文化にも精通しており、すべてのワインに付けられた美しい名前、ナパ・ヴァレーの日本料理店「Kenzo Napa」や日本の直営レストラン「ケンゾー エステイト ワイナリー」のプロデュースにも、彼女の感性が生きています。

※本ページの内容は制作・公開当時の情報に基づいています。

商品ラインナップ

フラッグシップ「紫鈴」「あさつゆ」を
お愉しみいただけるセット

フラッグシップセット (紫鈴 2022&あさつゆ 2025 フルボトル)
¥27,800(¥30,580税込)

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フラッグシップセット (紫鈴 2022&あさつゆ 2025 フルボトル) [桐箱入り]
¥28,800(¥31,680税込)

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フラッグシップセット (紫鈴 2022&あさつゆ 2025 ハーフボトル)
¥14,050(¥15,455税込)

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果実が鈴なりに実る美しい畑の姿より命名された
赤ワイン「紫鈴」

紫鈴 rindo 2022 (750ml)
¥14,500 (¥15,950税込)

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紫鈴 rindo 2022 フルボトル 2本セット
¥29,500(¥32,450税込)

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紫鈴 rindo 2022 (375ml)
¥7,250 (¥7,975税込)

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