深川製磁特製オリジナルプレート
「morning dew」「紫 2020」「藍 2020」商品ラインナップ

「紫 2020」「藍 2020」
12/3(火)同時リリース深川製磁特製プレート
「morning dew」付4本セット

ケンゾーエステイトのトップ・キュベ「紫 murasaki」と「藍 ai」のニューヴィンテージ、2020年ボトルのリリースに先駆けて、先行予約を受付中です。

ただいま、「紫」「藍」フルボトル各2本（ハーフボトル各4本でも可）をご注文のお客様先着300名様に、有田焼の老舗窯元「深川製磁」様に焼成していただいた貴重なオリジナルプレート「morning dew」を差し上げております。畑に舞い降りる朝靄が葡萄樹に朝露をもたらす風景が、上質な透白磁の上に、繊細な「フカガワブルー」のグラデーションで描かれた、特別な一枚ですので、ぜひこの機会にお求め下さい。

深川製磁特製プレート
「morning dew」

辻本憲三夏子オーナー夫妻の
コメント

日頃よりケンゾーエステイトのワインをご愛顧いただきまして、心より御礼申し上げます。

このプレートは、1894年の創業以来、長きにわたって最高の品質を世に送り出してきた、有田焼の名窯「深川製磁」様の元で焼いていただいた特別なオリジナルプレートです。

描かれているのは、美しい葡萄樹が連なるケンゾーエステイトの畑。夜明けとともに現れ、その葡萄樹に大切な養分となる朝露をもたらしていく朝靄の流れゆく景色をとらえたものです。遠くに見える山々の稜線や、彼方にまで広がる畑の縞模様を、朝靄が包み込んでいく光景が、繊細なグラデーションで描き出され、それを巧みな焼成技術によって、美しい絵皿へと仕上げていただきました。このひと皿には、ケンゾーエステイトが最も大切にする《自然との共生》という思いが込められています。その恵みに感謝し、このプレートを「morning dew」と名付けました。

おかげさまで、ケンゾーエステイトでは、今年、節目となる20回目の収穫を数えることとなり、その記念すべき年が、例年にない大豊作となりました。この美しいプレートを眺めながら、その喜びを、皆様とともに分かち合えれば、甚だ幸いに存じます。

深川製磁について

深川製磁とは、初代深川忠次の芸術思想を磁器という素材に表現する工芸会社です。中国で焼成された磁器は、1616年、佐賀県有田の泉山で、磁器の原料となる陶石が発見されたことから、日本で初めて焼成され、有田は、日本の磁器発祥の地となりました。以来、有田の磁器は、鍋島藩統括の下、世界に輸出され、古伊万里と呼ばれ、高い評価を得ることとなりました。

明治に入ってから、深川忠次は、世界の工芸磁器の極みを目指し、生地、釉薬、絵具の調合から、絵付、焼成、仕上げに至るまで、一貫製作でのやきものづくりを行うべく、「富士に流水」の商標を冠した深川製磁を創設。有田の伝統的な技法に、欧州から取り入れた先進技術を加え、日本の美観を表現した独自のデザインを追求していきました。そして、1900年のパリ万博にて、忠次は、高度な装飾技術によってつくられた「大壺」など数々の作品を出品し、最高名誉であるメダーユドールを獲得。さらに1904年のセントルイス万博でもゴールドメダルを獲得していったのです。

深川の名が世界に知れ渡ったのは、染付の澄んだ美しさに起因します。忠次が何よりもこだわっていたのは、1350度という高温度還元焼成によって生み出される透白磁と、染付による「フカガワブルー」と評された品格のある青の表現でした。染付、エアログラフによる吹き付け技法は、どこか神秘的で、このプレート「morning dew」においても、繊細なグラデーションで、朝靄の幻想的な風景を見事に再現しています。

忠次がパリ万博で金牌を受賞してから120余年が経過した今も、深川製磁は、世界最大級のインテリア見本市イタリア「ミラノ・サローネ」や、フランス・パリの国際見本市「メゾン・エ・オブジェ」への出展などを繰り広げ、長く受け継がれてきた日本の美感を、海外へと発信し続けています。物事の価値が多様化し、目まぐるしく変化する時代にあっても、重要なのは、精神的な深さ、豊かさに満ちた時間。「心を潤し続けるやきものをお届けしたい」そんな創業者、深川忠次の想いを、この機会に、一度共有なさってみてはいかがでしょうか。