記念すべき20回目の収穫を祝し、
特別なフェアを開催

ケンゾー エステイトも2005年の初収穫から、今年で20回目の収穫を迎えることとなりました。振り返ってみれば、これまでも様々な収穫期を経てきました。2011年は、年間を通して冷涼な年となり、果実の出来栄えが心配された年でした。しかし、こんなとき、ケンゾー エステイトは、1本の樹にひと房の葡萄だけを残し、その他の房をすべて摘房し、残された葡萄にだけ集中的に養分が行き渡るようにしたのです。その結果、生産量が激減するという代償を背負うことにはなりましたが、高いクオリティを維持したこの2011ヴィンテージは、ファンの中でも人気の高い名品となったのです。

また、2017年には、収穫期に山火事が発生し、ナパ・ヴァレーのハーベストに大きな打撃を与えました。しかし、海抜が高く、常時、海からの風が流入するケンゾー エステイトの畑は、幸運にも山火事の延焼から逃れることができ、そればかりか、偶発的に、最善の収穫タイミングを導き出すことができたのです。そもそも2017年は良年だっただけに、この奇跡を祝って、1ヴィンテージ限定で生産された特別品「深穏 shinon」が高い評価を受けたのは、必然の結果だったのかもしれません。さらに翌2018年は、ナパ史上最良の年として評価され、この年に収穫された葡萄でつくられた「紫 murasaki」と「藍 ai」のふたつのトップ・キュベが、ともに全米で100点満点の最高評価を得たことも、まだ記憶に新しいことと思います。

そして今年も、どんな素晴らしいヴィンテージになることか、ぜひ、皆様のイメージを膨らませながら、20回目のグレートハーベストを祝う、この特別なフェアをお愉しみください。