【予約受付中】
「紫 murasaki 2021」
理想的に開花したメルロの美点が
あらゆる場面に寄り添う包容力を宿す
ケンゾー エステイトのトップ・キュベ「紫 murasaki」のニューヴィンテージ、2021年のリリース(2025年10月7日リリース)に先駆けて、只今、ご予約を受付中です。
メルロの美点である柔らかな口当たりを生み出す繊細なタンニン。ナパのグレート・ヴィンテージとなった2021年のメルロからなる「紫 2021」は、その個性が存分に引き出されています。
チェリーのフリュイ・コンフィやチョコレートといった馥郁たる甘いアロマに、スパイシーなシナモンが混じり合い、ほのかに表れる赤いバラの香りに熟成のサインを感じ取れるでしょう。ますます柔和になることが予感できるタンニンは、丸みを帯び始め、口中を優しく満たします。
様々な料理と相性がよく、あらゆるシーンで合わせやすいうえ、熟成も期待できる万能な1本となるでしょう。
【ご予約限定150セット】「深川製磁」特製「紫」オリジナルワインカップ付きの特別セット

有田焼の名窯「深川製磁」様にて、トップ・キュベ「紫」のために特別に製作いただいた、ケンゾー エステイト オリジナルワインカップ。「紫 2021」のご予約期間、この貴重なワインカップとフルボトル2本、またはフルボトル1本とハーフボトル2本のセットにて、限定150セット販売いたします。
他では手に入れることができない逸品と、グレート・ヴィンテージの「紫 2021」を、この機会にぜひお求めください。
「深川製磁」にしかできない葡萄の表現
「透白磁」の透き通るような美しさに、「フカガワブルー」と評される品格のある青の表現で描かれた、ケンゾー エステイトの畑で健やかに育った葡萄。葡萄の一粒一粒、葉の一枚一枚、そして蔓の動きに至るまで、ケンゾー エステイトの辻本 夏子オーナー兼CEOがこだわり、そのこだわりは、「深川製磁」の卓越した職人の手技によって、一つひとつ丁寧に描き出されています。一切の妥協のない造形への畏敬の念を抱くとともに、手に持つとどこか優しさも感じられることでしょう。

高度な技術が生み出すフォルムと飲み口
トップ・キュベ「紫」のために製作された今回のオリジナルワインカップ。ステム部分の紫色は、「紫」がイメージされています 。個性的なカップの形状は、別々に製作されたステムとカップを接着。焼成には「深川製磁」の高度な技術が生きています。また、飲み口の柔らかさを追求し、上部を削り仕上げするこだわりよう。ぜひ、熟練した職人が生み出した美しいカップで、「紫」をご堪能ください。
「深川製磁」とケンゾー エステイトのロゴを裏印に
裏印には、ケンゾー エステイトのKEロゴと、「深川製磁」の“富士に流水”が記されています。“富士に流水”には、創業者である深川忠次の”世界一のやきものづくりへの想い”が込められており、日本を代表する富士山と、その富士山に流れる水がモチーフとなっているのです。

深川製磁について
深川製磁とは、初代深川忠次の芸術思想を磁器という素材に表現する工芸会社です。中国で焼成された磁器は、1616年、佐賀県有田の泉山で、磁器の原料となる陶石が発見されたことから、日本で初めて焼成され、有田は、日本の磁器発祥の地となりました。以来、有田の磁器は、鍋島藩統括の下、世界に輸出され、古伊万里と呼ばれ、高い評価を得ることとなりました。
明治に入ってから、深川忠次は、世界の工芸磁器の極みを目指し、生地、釉薬、絵具の調合から、絵付、焼成、仕上げに至るまで、一貫製作でのやきものづくりを行うべく、「富士に流水」の商標を冠した深川製磁を創設。有田の伝統的な技法に、欧州から取り入れた先進技術を加え、日本の美観を表現した独自のデザインを追求していきました。そして、1900年のパリ万博にて、忠次は、高度な装飾技術によってつくられた「大壺」など数々の作品を出品し、最高名誉であるメダーユドールを獲得。さらに1904年のセントルイス万博でもゴールドメダルを獲得していったのです。
深川の名が世界に知れ渡ったのは、染付の澄んだ美しさに起因します。忠次が何よりもこだわっていたのは、1350度という高温度還元焼成によって生み出される透白磁と、染付による「フカガワブルー」と評された品格のある青の表現でした。染付、エアログラフによる吹き付け技法は、どこか神秘的で、繊細なグラデーションを生み出しています。
忠次がパリ万博で金牌を受賞してから120余年が経過した今も、深川製磁は、世界最大級のインテリア見本市イタリア「ミラノ・サローネ」や、フランス・パリの国際見本市「メゾン・エ・オブジェ」への出展などを繰り広げ、長く受け継がれてきた日本の美感を、海外へと発信し続けています。物事の価値が多様化し、目まぐるしく変化する時代にあっても、重要なのは、精神的な深さ、豊かさに満ちた時間。「心を潤し続けるやきものをお届けしたい」そんな創業者、深川忠次の想いを、この機会に、一度共有なさってみてはいかがでしょうか。

1900年パリ万博日本館ブース。対の大壺がエントランスに鎮座しています。

パリ万博に出展された「色絵龍鳳凰文蓋付大壺」。現在は、「チャイナ・オン・ザ・パーク忠次舘」に展示されています。

明治27年(1894年)に建てられた工房は、今も現役。


大正期の深川製磁工房の染付座と現在の染付の様子。
紫 murasaki 2021

【外観】
エッジがピンクがかった、深みのあるダークチェリーレッド
【香り】
砂糖漬けのチェリー、プラム、チョコレートなどの濃厚な甘さに、シナモンのスパイシーなアロマが重なります。土のようなニュアンス、かすかに赤いバラの香りも表れるでしょう。
【味わい】
凝縮した果実味の中に、ほのかな塩味が調和。少しずつ角が取れ始めたウェットなタンニンはしなやかで、官能的に口中を包み込み、優しい余韻が長く続いていきます。
【セパージュ】
メルロ88%、カベルネ・ソーヴィニヨン6%、カベルネ・フラン3%、プティ・ヴェルト3%
【アルコール度数】
15.2%
【エイジング】
フレンチオークの新樽50%、フレンチオークの旧樽50%、20ヶ月熟成