直営店を訪れるワインラバーが
「明日香」ファンになる。
カベルネ・フランの先入観を覆す
「明日香」の魅力
「ナパ・ヴァレーの空気を感じながら、日本でもテイスティングを」という辻本 憲三オーナーの思いから誕生した直営店「ケンゾー エステイト ワイナリー」。広尾、六本木ヒルズ、銀座、大阪、祇園に店舗を構え、各店の創意工夫による料理をケンゾー エステイトの全銘柄とともに味わえます。今回は、ソムリエであり、ケンゾー エステイトの最前線とも言える各直営店のマネージャーに、お客様からいただく「明日香」の評価、「明日香 2021」と各店のおすすめペアリングメニューなどを尋ねました。

船溪 秀和
ゼネラルマネージャー
(大阪店・祇園店)
私ならではの「明日香 2021」の愉しみ方ボウルの部分が広いグラスを使うこと。
「明日香」はその名の通り、香り高く滑らかなタンニンが特徴です。大きめのグラスを選ぶと、芳醇な香りをより楽しめます。

牛之濱 政道
ゼネラルマネージャー
(六本木ヒルズ店・銀座店)
私ならではの「明日香 2021」の愉しみ方少し冷やすこと。直営店では19℃ぐらいで提供していますが、真夏は13℃~15℃ぐらいでも美味しく飲めます。

佐田 夏喜
マネージャー
(広尾店)
私ならではの「明日香 2021」の愉しみ方スワリングするのではなく、香りが開いてくるまで少し置いておくこと。自然に立ち上る香りは格別ですし、待つ時間も愉しいです。
驚き。不思議。戸惑い。カベルネ・フラン主体の赤ワイン「明日香」との出会い

「明日香」を初めて飲んだ時の感想を教えてください。
船溪ファーストヴィンテージとなる「明日香 2009」が最初の出会いです。果実の凝縮感の素晴らしさ、すごく華やかな香りにびっくりしつつ、飲むとタンニンがしなやかで。凝縮感と舌触りのギャップは未経験のものでした。
ペアリングしたのは白カビのチーズです。軽めの赤ワインとのペアリングが定石だと思っていたのですが、「明日香」のような深みのある赤ワインとこんなにも合うのかと驚きでした。

牛之濱私の知るカベルネ・フラン主体の赤ワインとは全くの別物でしたね。それまで飲んできたものは、多くの方がカベルネ・フランといえばイメージする、茎っぽい風味があるものばかり。でも「明日香」は、際立った果実の凝縮感に加え、青臭さではなくスミレのような香りが感じられたのです。どうしたらこんなに華やかな香りと果実味溢れる赤ワインになるのか、非常に不思議でした。
ケンゾー エステイトが目指す“日本人が好む料理に合う、香りと味わいを兼ね備えたフルボディ”が「明日香」で表現されていると思いました。
佐田初めて飲んだのは、前職のホテルでサービスをしていた時です。そこは「明日香」を含め、ケンゾー エステイトのワインを揃えていて、「明日香」をお好きなお客様が飲ませてくださいました。戸惑いましたね。当時の自分が知る赤ワインにない味わいで、比較対象が見当たらなかったことを覚えています。
後からわかったのは、ボルドー右岸スタイルのカベルネ・フランを主体とした、上級クラスの赤ワインにイメージが重なる部分があるということ。それ以来、前職でも「明日香」を積極的におすすめしていました。
一度魅了されると逃れられない、ワインラバーほど「明日香」に夢中になる

「明日香」はどのようなお客様に愉しまれていますか?
牛之濱ケンゾー エステイトのワインの中で、全国のレストランに置かれているのは、圧倒的に「紫鈴 rindo」が多いです。来店される方も、「紫鈴」を入り口にしてケンゾー エステイトに興味を持たれた方が多いと思います。
佐田確かに「紫鈴」がきっかけで直営店に来店されて「明日香」を知る、あるいは噂には聞いているくらいのお客様が多いです。
船溪「明日香」は2014年ヴィンテージまで「深穏 shinon」のように直営店だけで味わえる銘柄で、販売があまりなかったですからね。
佐田普段ワインを飲まれない方ではなく、様々なワインを飲まれてきた方が「明日香」を評価してくださる傾向ですね。そして一度魅了されたお客様は、来店のたびに「明日香」を注文されます。熱心なファンの割合が他の銘柄に比べて多いのではないでしょうか。「明日香」はそれだけのポテンシャルがあります。
牛之濱「明日香」を選ばれるお客様は、ワインに興味がある方という印象があります。「紫鈴」を気に入ってくださったら、「明日香」かトップ・キュベの「紫 murasaki」や「藍 ai」のいずれかに進まれるパターンが多いです。
船溪お客様に合わせて、ケンゾー エステイトの入り口を「紫鈴」ではなく「明日香」にすることがあります。常連様のお連れ様がワインをあまり飲まれない、ボルドーよりブルゴーニュがお好きといった場合は「明日香」をすすめることが多いです。
「明日香」を知らないお客様が初めて飲まれた際、どのような反応をされますか?

牛之濱ワイン好きの方だと、カベルネ・フランに対する先入観をお持ちの方もいらっしゃいます。ただ、飲まれてみると「カベルネ・フラン主体で、ここまで美味しいのは初めて」と熱のあるコメントをいただくこともあり、その驚きからファンになるお客様も多いです。
船溪飲まれてから主体となる葡萄品種を明かした時の、お客様のカベルネ・フランに対するイメージがガラっと変わる瞬間は私も何度も経験しました。
「紫鈴」を飲み慣れた方が「明日香」を飲むと、ケンゾー エステイトのワインが、いかに香り高いのか、改めて実感いただけるでしょう。「紫鈴」ファンの方が「明日香」ファンにもなる。こうした場面も珍しくないですよね?
牛之濱そうですね。一度知ると、もう「明日香」しか飲まないお客様もいらっしゃるくらいです。
佐田カベルネ・フランを主軸にお話していますけど、カベルネ・フランだから美味しいのではなく、「明日香」だから美味しいということは、強く言いたいですね。
様々な銘柄の中で、「明日香」のどこがお客様に響いていると感じますか?
船溪「明日香」のセパージュは毎年少し異なりますが、方向性は変わりません。「明日香」は「明日香」らしさをずっと貫いているのも特徴でしょう。
佐田個人的にワインは頭で飲むものだと考えていて、お客様に美味しいと認識していただくだけでは、直営店のスタッフとしては足りません。美味しいワインは無数にあって、それだけでは印象に残らないからです。ケンゾー エステイトのワインはいずれも銘柄にまつわるエピソードが豊富で、「明日香」にもオリジナルのストーリーがたくさんある。背景をお伝えすると、より好きになってもらえます。
牛之濱ネーミングの由来や誕生の背景など、ケンゾー エステイトが大切にしていて、またお客様が興味を持ってくださる部分をお伝えし続ける使命が直営店のスタッフにはあります。
憲三オーナーの出身地である奈良県橿原市と、古代文化が色濃く残る明日香村が近いことや、憲三オーナー自身も思い入れの強い銘柄だというお話をしますと、より特別なワインだと、お客様にも覚えてもらえ、より愛される感じがします。
ブルゴーニュをはじめ、ピノ・ノワール好きにも試していただきたい「明日香 2021」

「明日香 2021」は、例年のヴィンテージよりもフローラル系の繊細な香りを持ち、みずみずしい飲み口が特徴です。「明日香」ファンのお客様は、どのような感想をおっしゃいますか?
牛之濱「『明日香 2021』の軽やかさとジューシーさが好み。今までのケンゾー エステイトの赤ワインにはあまりなかった雰囲気が新鮮」というお声をいただきました。2020年ヴィンテージまでの濃厚な感じから、がらっと印象が変わったという方が多いです。
船溪関西の常連様からは「様々なヴィンテージの『明日香』を飲んできたが、2021年ヴィンテージは特に洗練されており、これぞ『明日香』という印象」といったお声を頂戴しています。いつもは「明日香」をグラス1杯召し上がったあと、他のワインに移られるお客様が「明日香 2021」はおかわりされていたのが印象的でした。
佐田ピノ・ノワールがお好きなお客様がご来店された際のことです。ケンゾー エステイトにはピノ・ノワールの赤ワインのご用意がないため、「明日香 2021」をおすすめしたのですが、香り高さと軽やかな口当たりを大変気に入ってくださいました。
ピノ・ノワールをお好みの方は香りを重視される傾向にあるように感じますので、「明日香 2021」は、いい選択肢になるのではないでしょうか。
船溪関西でも「ずっと香りを感じていたくて、飲み終わるのが惜しかった。カベルネ・フランへのイメージが変わった」という感想をいただいています。また、「魚料理とよく合った」という声も多く、「明日香 2021」らしいペアリングの幅の広さをお客様は感じてくださっているようです。
赤ワインとの定番から白ワインに合う料理まで。「明日香 2021」の万能なペアリング
「明日香 2021」と愉しんでいただきたい、おすすめのペアリングメニューを教えてください。
船溪和食にも洋食にも合いますが、比較的軽めのソースの料理との相性がいいのではないでしょうか。例年の「明日香」よりも、さらにペアリングのバリエーションが広がるのではないかと思っています。
佐田個人的には猪や鹿といったジビエでしょうか。特に味噌で煮込んだ猪肉をパスタに絡めた、広尾店の定番「生パスタ キタッラ 猪の信州味噌赤ワインラグー」をおすすめしたいですね。ジビエ独特の風味と匂いを「明日香 2021」の華やかな香りが上手にまとめます。

もう一つ、ぜひ召し上がってほしいのが、こちらも広尾店定番の「バルサミコで炊きあげた寒鰤大根」。バルサミコ酢で少し濃いめの色に炊き上げた鰤大根で、赤ワインにはお肉料理という先入観を覆します。トマトソース系のシーフードとも「明日香 2021」は合いますし、本当に万能な赤ワインですね。

船溪本来は白ワインで合わせる料理でも「明日香 2021」ならマッチします。大阪店は定番の「フォアグラの味噌漬けと市田柿のミルフィーユ」がおすすめです。

フォアグラを味噌に3日間ほど漬けた料理で、ねっとり濃厚ではありますが、塩味が控えめでフォアグラと味噌の甘みと「明日香 2021」の優しいタンニンとの相性が非常にいいです。祇園店は京都らしい料理ですと、特別コースの際にご提供する京都の赤地鶏でしょうか。醤油系の味付けとも合います。
牛之濱六本木ヒルズ店1階で好評の「鶏手羽 山椒醤油」というカジュアルな料理から、銀座店定番の「オーストラリア産子羊のロティ スパイス仕立て」や「特選黒毛和牛 フィレ肉のロースト」などのしっかりとしたメニューまで、お肉ならなんでも合う懐の深さがあります。

春の山菜の苦みに寄り添う包容力も感じさせます。銀座店の春の新作「蕗の薹とカラスミのパスタ」も試していただきたいですね。
船溪同じ「明日香」でも2020年ヴィンテージと2021年ヴィンテージでは、少し味わいが違います。定番メニューも「明日香 2021」に合わせて味付けの微調整をしていますので、新メニューだけでなく、定番とのペアリングも愉しんでいただきたいです。
「明日香」は本当にペアリングの幅が広いですね。

佐田直営店ではシェフが新メニューの試作をしてくれた時、ペアリングしながら試食します。合わないだろうと思っていた料理でも「明日香」なら合うんですよね。ケンゾー エステイトのワインは全体的にバランスが整っていて完成度が高いですが、特に「明日香」は料理と喧嘩しないので、ペアリングの失敗が少ないと思います。
牛之濱ヴィンテージが若いにもかかわらず、これだけ柔らかな口当たりの赤ワインは本当に貴重で、そこが日本人の好む料理に合わせやすい一因でしょう。だからこそ全店舗で「和牛の肉じゃが 」は提供していますし、六本木ヒルズ店の「鶏手羽 山椒醤油」も人気です。
肉じゃがはご自身でも作れると思いますし、鶏手羽はお惣菜で購入できます。ご自宅で愉しむ際も、直営店のメニューをご参考にしてみてはいかがでしょう? また料理だけでなく、チョコレートを使ったデザートと合わせて、食後に「明日香 2021」を味わうのもおすすめです。「明日香」は本当に万能な赤ワインと言えますね。
肉から魚、チョコレートと、「明日香 2021」に合わない料理はないのではないか、と思わされます。
船溪ステーキに赤ワインのような定番の組み合わせだけでなく、ワイン好きとしては意外性のあるものを含め、いろいろ試したくなると思いますよ。
佐田ワインはペアリングも重要な要素です。直営店はケンゾー エステイトの全銘柄が飲めますので、足を運んでいただき、どのペアリングがお好きか、ぜひ飲み比べてください。
船溪ケンゾー エステイトのワインは和洋中こだわらずペアリングしやすいため、直営店ではジャンル問わずメニューを揃えています。直営店にご来店くだされば、和食にも合うワインということを実感していただけるはずです。
佐田直営店では「明日香」に合う料理を季節ごとに提供しています。1年を通して様々なアプローチで「明日香」をお愉しみください。
お近くの直営店にて、
「明日香」をぜひご堪能ください。
商品ラインナップ
-
-
明日香 asuka 2021 (750ml)
¥18,500 (¥20,350税込) - 購入する
-
-
明日香 asuka 2021 (375ml)
¥9,250 (¥10,175税込) - 購入する
-
-
明日香 asuka 2021 (750ml) [木箱入り]
¥19,500 (¥21,450税込) - 購入する
「明日香 2021」と「あさつゆ 2023」の
紅白セット、
ロゼスパークリングを加えたセットを
数量限定でご用意。
ペアリングの幅がさらに広がります。
-
-
紅白セット (明日香 2021&あさつゆ 2023 フルボトルセット)
¥29,800 (¥32,780税込) - 購入する
-
-
ペアリングセット (あさつゆ 2023&寿々 2021&明日香 2021 フルボトル)
¥47,900 (¥52,690税込) - 購入する
グレートヴィンテージ2021年で揃えた
「紫鈴」&「明日香」のセットもご用意しています。
-
-
紫鈴 2021&明日香 2021 フルボトルセット
¥33,500 (¥36,850税込) - 購入する
-
-
紫鈴 2021&明日香 2021 ハーフボトルセット
¥16,900 (¥18,590税込) - 購入する
-
-
紫鈴 2021&明日香 2021 フルボトルセット [桐箱入り]
¥34,500 (¥37,950税込) - 購入する
ロゼワインと共に「明日香」はいかがですか。