INTERVIEW 「紫鈴と過ごす時間が一番心地良い」醸造家マーク・ネインズ 紫鈴は、私たちの誇りINTERVIEW 「紫鈴と過ごす時間が一番心地良い」醸造家マーク・ネインズ 紫鈴は、私たちの誇り

テロワールの多様性を表現。ワインメーカーが込めた「紫鈴」へのこだわり

「ケンゾー エステイトの葡萄を、素晴らしいワインに進化させる責任がある」。確固たる信念を持ちながら、2009年からワイン醸造に携わり、ワイナリー開業から今日までワインメーキングチームを牽引する、ワインメーカー マーク・ネインズ。ケンゾー エステイトのテロワールを誰よりも知るマークに、「紫鈴」のワインづくりに込めた、想いやこだわりを聞いてみました。

「紫鈴」はナパの2020年を代表するワインへ

紫鈴2020

「紫鈴 2020」の、ワインメーキングに関するエピソードを教えてください。

まず、毎年になるのですが、「紫鈴」を通じてケンゾー エステイトのビジョンを正確に表現することは、私たちワインメーキングチームにとって大きな挑戦で、重要な要素です。

2020年のナパは、一年の大半を通して暖かく乾燥していて、天候に恵まれたと言えます。春先は気温が下がったり、雨が降ったりしましたが、その後は収穫までずっと乾燥していて、収穫は予定通り9月初旬に始まりました。

一方で、新型コロナウイルスによる労働力の低下や、自然災害などの影響もあり、2020年のナパは収穫量が減少。それでも、万全な体制を築くことができ、ワインの生産に成功したワイナリーでは、例年より高いレベルのワインを生み出しました。生産量の少なさによる希少性も手伝って、非常に高い評価をこのヴィンテージにもたらしています。ケンゾー エステイトも、そんな成功例のひとつです。

その証として、今年の2月末には、米国のワイン格付けメディア「California Wine Advisors(CWA)」にて、ナパのカベルネ・ソーヴィニヨン2020年のヴィンテージ・オブ・ザ・イヤーを、「紫鈴 2020」は獲得しました。

ナパの2020年を代表するワインとなった「紫鈴 2020」は、どんなワインですか?

2020年の「紫鈴」は、ケンゾー エステイトの素晴らしいテロワールを大胆に表現しています。葡萄畑や区画ごとに異なる魅力をそれぞれ詰め込んだ、何十もの小さなロットのワインからつくられているからです。

想像してみてください。「紫鈴 2020」のグラスを手に取り、自分自身が世界レベルの葡萄畑の中にいることを。5種のボルドー品種の葡萄から生まれる、スパイスとダークチョコレートの香りが広がり、豊かでシルキーなテクスチャーをお愉しみいただけることでしょう。ぜひ、ケンゾー エステイトの贅沢さと洗練さを実感してみてください。

ケンゾー エステイトが誇るテロワールの多様性を表現

「紫鈴」の魅力は何だと考えていますか?

何といっても、多様性ではないでしょうか。先ほど少しお話ししましたが、ケンゾー エステイトのワイナリーには、南側のポロ・フィールド、丘を下ったウッデン・ヴァレー、そして丘の上にあるワイナリーを囲むオリジナルの葡萄畑があり、それぞれ異なる生育条件や土壌を持っています。

私たちは、豊かでユニークな環境で育ち、収穫された葡萄の多様性を大切にするため、40もの小さなロットのワインをつくり、35種類のフレンチオーク樽で2年間熟成させます。そして、ひとつにまとめて「紫鈴」に仕上げていくのですが、多様性を活かしながら一体感を生み出すことは、容易ではありません。

テロワールの多様性が、「紫鈴」の香りや味わいに現れているのですね。

そうですね。私が求めている「紫鈴」の香りは、鮮やかな赤、黒、青の果実と、香ばしくスパイシーでミネラル感のある、フレッシュで活気のあるアロマで、これらは「紫鈴」のテクスチャーにも感じさせます。

味わいはリッチでありながらも洗練されており、タンニンは豊富でありながら、若いワインの中では穏やかです。ドライな味わいは、発酵タンクでの長時間のスキンコンタクト(果汁と果皮を発酵までの一定期間低温で接触させること)からの結果です。また、飲み疲れるワインにならないために、タンニンの過剰抽出を防ぎ、渋みで口の中が乾いた感覚にならないよう努力をしています。

「紫鈴」と一緒に過ごす時間が好き

マークにとって「紫鈴」は、どんな存在ですか?

私は「紫鈴」と一緒に過ごす時間が好きです。ワインが室温まで戻るにつれ、グラスの中でいくつかの官能的な進化を遂げていきます。「紫鈴」の素直で複層的な個性が見えてくるのです。

最初の一口と香りで、ワインの特徴を決めつけることはありません。グラスに注いだ後、少しずつ味わうたびに、新たな香りとテクスチャーが現れます。これらの全ては、ケンゾー エステイトの葡萄畑がもたらした、ユニークな多様性を、「紫鈴」が表現しているのだと、いつも私に思わせてくれるのです。

そんな「紫鈴」が、日本で累計販売数100万本を突破したと聞いた時の、感想を教えてください。

「紫鈴」はケンゾー エステイトそのものを表しています。それは名前の由来にも込められていて、高貴な色である紫を葡萄に見立て、その紫が鈴なりになる畑そのものの風景。「紫鈴」は、ケンゾー エステイトのラインナップの中で一番重要で、私たちの誇りのワインなのです。

そんな「紫鈴」が、日本で非常に多くの方々に愛されている証が、100万本なのではないでしょうか。本当に素晴らしいニュースで驚きました。

この偉業の達成は、アメリカと日本にいる、ケンゾー エステイトの仲間全員が尽力してきた結果です。皆さんの努力を非常に誇りに思い、そして感謝しています。そして、次の100万本を達成する準備は、もう整っています!

マーク・ネインズ

マーク・ネインズ
(MARC NANES)

ワインの醸造に魅せられ、ニューヨークからナパ・ヴァレーへと移り、「ケークブレッドセラーズ」で醸造を始める。その後、「サン クレメント」を経て、「クインテッサ」ではサラ・ゴット、「ハンドレッド エーカー」ではフィリップ・メルカという名醸造家と、ワインメーキングに携わって頭角を現し、2009年から「ケンゾー エステイト」に参加。大の日本好きで、辻本憲三&夏子オーナー夫妻からの信頼も厚く、誰よりもケンゾー エステイトのテロワールに長けている人物。

商品ラインナップ

ファーストリリースから進化し続ける「紫鈴」。
最新が最上、「紫鈴 2020」をぜひご堪能ください。

紫鈴 rindo 2020 (750ml)
¥14,000 (¥15,400税込)

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紫鈴 rindo 2020 (375ml)
¥7,000 (¥7,700税込)

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紫鈴 rindo 2020 (750ml) [木箱入り]
¥15,000 (¥16,500税込)

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紫鈴 2020 ハーフボトル4本セット
¥28,600 (¥31,460税込)

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