WINE STORY 11年前の感動が今つながる。嫋やかなロイヤルダンスの記憶WINE STORY 11年前の感動が今つながる。嫋やかなロイヤルダンスの記憶

信念が実った一夜、
嫋やかなロイヤルダンスの記憶

2013年、東京虎ノ門のホテルオークラで、国際福祉協会主催のチャリティ晩餐会、チェリーブロッサム・チャリティボールが開催されました。天皇皇后両陛下(現在の上皇上皇后両陛下)が華麗なダンスを披露されるなど、大きな話題を集めた栄誉ある舞台、そのテーブルを飾ったのは、ケンゾー エステイトの「紫鈴」と「あさつゆ」だったのです。ケンゾー エステイトの本格始動から、僅か4年。この大役を務めた一夜の出来事を振り返ります。

ロイヤルダンスが話題となったチャリティ晩餐会

今から遡ること11年前。2013年4月12日、東京虎ノ門にあるホテル オークラ 平安の間において、国際福祉協会が主催するチャリティ晩餐会、チェリーブロッサム・チャリティボールが開催されました。日本に駐在する各国大使の夫人などで構成される国際福祉協会は、各地の福祉施設や被災地を支援するための資金集めを目的として、このチャリティ晩餐会を開催していましたが、この年は、その国際福祉協会が創立60周年を迎える記念イベントと位置付けられていただけに、各国大使や政財界の重鎮が一堂に顏を揃える盛大な晩餐会となったのです。

しかし、何と言っても、当日、注目を集めたのは、この晩餐会にご列席された、当時の天皇皇后両陛下(現在の上皇上皇后両陛下)のお姿です。晩餐会の会場では、当日、華やかな舞踏会が催され、黒のタキシードをお召しになった天皇陛下と、華やかな白いロングドレスに身を包まれた皇后さまが、お互いに手と手を取り合い、トップを切って、ダンスフロアに歩み出られ、ムーンリバーなど往年の名曲やタンゴの調べに合わせて、大勢のゲストの前で、流麗なダンスをご披露されたのです。そのダンスシーンは、当時、テレビ各局のニュースや新聞各紙がトップニュースとして取り上げるほど、大きな話題となりましたので、ご記憶にある方も多いことではないでしょうか。

華麗でしなやかなステップを踏みながら、陛下が皇后さまをリードされていくお姿に、いつしか誰もが釘付けになっていきました。そして、小川のせせらぎのごとく、緩やかに流れるようなダンスシーンに、その場を埋め尽くしていた500名もの賓客の皆様誰しもが、心奪われていったに違いありません。見事なダンスをご披露されたおふたりが、穏やかな笑みを浮かべながら、会場に向かって会釈をされると、割れんばかりの大きな拍手が沸き上がっていきました。

実は、その歓声の中に、ケンゾー エステイトのワイナリーオーナーである辻本憲三・夏子夫妻の姿もあったのです。

栄誉ある舞台のテーブルを飾ったケンゾー エステイトのワイン

実は、国際福祉協会の創立60周年を祝う、記念すべきチャリティ晩餐会となったこのチェリーブロッサム・チャリティボールにおいて、味わい豊かな料理とともに、テーブル上のグラスに注がれるワインとして指名されたのが、ケンゾー エステイトのフラッグシップである赤ワインの「紫鈴 rindo」と白ワインの「あさつゆ」だったのです。

今となっては笑い話となるようなエピソードですが、当日は、ケンゾー エステイトのスタッフが総出で、晩餐会の数時間前から500名分のワインを抜栓し、テイスティングを重ねてブショネがないかどうかなどを、1本1本厳密にチェックをし、デキャンタした上で、再びボトルにワインを戻すといった手のかけようで、神経を研ぎ澄ませながら準備を進めていたのです。ケンゾー エステイトが本格的なリリースをスタートしてから、まだ4年と少ししか経っていない状況での出来事でした。そんなまだ生まれて間もないようなワイナリーが、この栄誉ある舞台で大役を務めるという快挙を成し遂げられたのですから、スタッフ一同の喜びようは、もはや容易く想像していただけることでしょう。

もちろん感動を覚えたのは、スタッフばかりではありません。この華やかな舞台で、天皇皇后両陛下をはじめとする数多くの賓客の方々が、ワインを愉しみながら、グラスを傾けて談笑する景色を目の当たりにして、辻本夫妻はいったい何を思ったことでしょう。誇らしいまでの喜びに溢れていたであろうことは言うまでもありませんが、おそらくふたりにとっては、紆余曲折を乗り越えて、世界最高峰のワインづくりに情熱を傾けてきた自らの信念に間違いがなかったことを、実感できた夜になったのではないでしょうか。

たゆまぬ進化を続ける「紫鈴」

あれから11年のときが流れ、今や、「紫鈴」は、日本市場で、累計販売総数が100万本を突破するという大きなエポックを迎えました。そして、その記念すべき時期にリリースされていた「紫鈴 2020」が、ナパのカベルネ・ブレンドとして、2020年ヴィンテージ・オブ・ザ・イヤーに輝いたのです。しかし、この栄誉ある出来事も、ケンゾー エステイトにとっては、あくまで通過点でしかありません。これからも、さらなる進化を目指し、ケンゾー エステイトのワインを愛して下さる多くの皆様のご期待に沿えるよう、質の高いワインメーキングに努めてまいりますので、変わらぬご支援をいただけますよう、お願い申し上げます。

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