最終販売日は12/15(金)
幻の希少品「深穏」と「紫鈴」「紫」「藍」の特別セット

偶然にも寄り添ってくれた、
その豊かな果実

「深穏」が生まれた2017年の秋に、北カリフォルニアで、大きな山火事が発生しました。幸い、海抜が高く、ベイエリアからの海風が流れるケンゾー エステイトでは、その気流が炎や煙を寄せ付けなかったため、被害を免れることができましたが、この山火事によって、ナパ・ヴァレー全土が封鎖され、影響を受けていないケンゾー エステイトにも立ち入れなくなりました。

それは、カベルネ・ソーヴィニヨンの収穫期の真っ只中。そんなときに、作業を2週間も中断せざるを得なくなってしまったのです。オーナー辻本夫妻の不安がいかばかりだったか、計り知ることはできません。

しかし、ここで奇跡が起きたのです。この2週間の中断が、偶然にも最善の収穫タイミングを導き出したのです。下手をすれば、果実を過熟させてしまうだけに、本来なら計算できないことですが、結果的に、熟成感を極めた良質な葡萄が収穫できたのです。

誰もが、これを神の思し召しと考えたことでしょう。辻本夫妻は、その果実を実らせた畑を一望して、深く、穏やかな安堵感に包まれたと語っています。

これまでにない、まったく新たなワイン

この良質な果実から、特別なワインをつくるために、67ヵ所もの区画から収穫した個性の異なるカベルネ・ソーヴィニヨンの果実を個々に醸造、熟成させ、まずは21種類のキュベをつくりました。

そこから、さらに吟味を重ね、特に良質なキュベだけを厳選し、この果実が持つ熟成感を素直に生かすために、あえて、フレンチオークの旧樽だけで、通常よりも8ヶ月長く、26ヶ月もの間、樽熟成させていったのです（通常は、旧樽と新樽を半分ずつ使用し、18ヶ月間の樽熟成を行います）。

その結果、カベルネの深みを生かしながらも、穏やかな熟成感を醸し出す、これまでにない新たな名品が誕生したのです。

この「深穏」の熟成感は、いわば神様が授けて下さった産物であり、再び同じような熟成を人間が導き出せるものではありません。よって、「深穏」は、この2017ヴィンテージ、ただ1ヴィンテージしか生産されなかったわけです。

6年の時を経た、香りと味わいの変化

「紫鈴」をはじめとした他のケンゾー エステイトの赤ワインとは違い、旧樽のみを使用することで、奇跡的な成熟となったカベルネ・ソーヴィニヨンが持つ、葡萄本来の魅力を最大限に生かしています。さらに、熟成期間は通常よりも8ヶ月長く、26ヶ月もの間、樽熟成させたため、他の赤ワインとはまた違う熟成のニュアンスが生まれているのです。

3年前のリリース時から変化を遂げた香りは、若々しく凝縮した黒果実中心の香りから、凝縮した黒果実の香りは残しつつ、インク、なめし皮、土といった、熟成のニュアンスが複層的に広がります。

果実味、酸、タンニンのバランスは見事で、特にタンニンは従来から滑らかではありますが、さらにきめ細かくなり、まるでシルクのように。

今後はアルコールがさらに溶け込み、酸は骨格をしっかり維持し、よりいっそう優しく穏やかな味わいへと変化していくことでしょう。

まさに今、飲み頃に入った「深穏」

熟成の入り口に差し掛かり、まさに今、飲み頃に入ったと言える「深穏」。飲み頃の今を愉しんだり、セラーで寝かせて熟成感をより愉しんだり。「深穏」の魅力を、ぜひ存分にご堪能ください。

「深穏」を入手できるのは、
これが最後の機会

今回、ケンゾー エステイトのデビュー15周年を記念し、ナパ・ヴァレーのワイナリーにあるオーナー辻本のプライベートセラーから「深穏」が放出され、デビュー当時から展開している「紫鈴」「紫」「藍」3種の赤ワインいずれかとセットで販売されることとなりました。

しかし、これが最後の在庫となり、「深穏」をご購入いただけるのも、これが最後のチャンスとなります。ぜひこの機会に、辻本夫妻の特別な想いが込められた唯一無二の奇跡のワインを、お愉しみいただければ幸いです。